上地流空手道型

上地流形, 上地流、形、空手道、奄美、大島、名瀬, 真修館道場で上地流の空手道形について

現在上地流空手道型では、8つの型を修めています。祖師である上地完文が中国から持ち帰った型は『三戦』『十三』『三十六』の3つでしたが、その後直系の弟子達が型を創案し、現在の8つになりました。

三戦(サンチン)

中国南派少林拳の一門「パンガイヌーン流」の直伝の型。基本的な立ち方、鋭い眼力、突き蹴りに耐える身体的抵抗力の養成、純一無雑な境地に己を没入させる精神力の錬成が必要とされる。「三戦」は一日三回演ずることが原則的に要求され、道場で修練を積む場合にはいかなる人でも、この型に先んじて他の型を演ずることは先ず許されない。これは上地流空手道の歴史の過程で確立されてきた不文律的慣行である。上地流の全ての型は「三戦」から始まり、上地流空手道を志向するものは先ず「三戦」を真っ先に修めなければならないという点では、絶対的先行性を有する「基本且つ絶対的な型」である。

完子和(カンシワ)

一九五四年上地完英先生によってつくられた、周子和と完文の二つの名をつなぐかたちで命名された。かつては「カンシャブ」と呼ばれていたが、一九七〇年初頭にシューシャブからシューシワに変わった。それにともなって、カンシワへと変更された。この形はもともと小拳が使用されていたが、最初の三つの突きは後で正拳に改められた。上地流の技法の中で唯一、正拳での突きが含まれる型である。初心者用である。

完周(カンシュウ・第二セーサン)

糸数盛喜先生によって考案された型である。完子和と同様、完文と周子和の名を組み合わせて命名された。もともと「第二セーサン」と呼ばれていたが、一九七〇年に改名された。セーサンの動きを多く含んでおり、セーサンの修得の前準備的な目的で考案されたものである。初心者を対象にしたものだが、平手廻し受け、据え腰での振り肘・拇指拳突き等が多く、初心者にとってはかなり難しい型といえる。

十戦(セーチン)

一九六三年上原三郎先生によって考案された型。級レベルの型の中で最も難しいとされる。「沖縄手」と「パンガイヌーン」の動きを多く含んだ型である。

十三(セーサン)

中国伝来の「三戦」「十三」「三十六」の技法の一つで、中国拳法に現存する。「龍荘拳」「虎荘拳」「鶴荘拳」を龍虎鶴と称してる。その中の鶴拳を基 に編され、実戦に即応しうる。実戦技を練磨するための型である。開手技がほとんどで、足先蹴り、鶴の一本立ちの構えが特徴である。スピードと瞬発力(バ ネ)を必要とする型である。

十六(セーリュウ)

上地完英先生によって考案された型で、ねこ足立ちを多く含む点で上地流の他の型とは多少異なった性質をもつ。平手廻し掛け受けと拇指拳突き等開手技が多く、下半身の粘りが必要である。

完戦(カンチン)

上地完英先生によって考案された型で、三十六(サンセイリュウ)とよく似た動きをもつ。上地流七番目の型で、転身技から鋭く踏み込んでの「肘突き」 「小拳掬い受け」「下段払い受け」等据え腰から発動される技法が特徴である。下半身の粘り(ムチミ)と捻転力を要求され、スピードとダイナミックな動きが 特徴である。

三十六(サンセイリュウ)

中国伝来の型で、上地流空手道の八つの型の最後の型である、四方八方に敵を想定し、それからに対する動きは「自然立ち」「前屈立ち」「据え腰」と変幻自在であり、緩急自在の動きは芸質をおびる。美と力と早さが混然一体となった様はまさに動く身体芸術である。